「春眠暁を覚えず」っていわれるけど?
ぽかぽかあたたかくなると、心地よく眠れるというイメージですが、確かによく眠れる人もいらっしゃいますが、実は「春」は、朝すっきり目覚められない!昼間にウトウト眠い!といった睡眠トラブルを起こしやすい人が多い季節といわれています。
睡眠トラブルを招きやすいタイプ
□季節の変わり目に体調を崩しやすい
□悩みすぎ・考えすぎからストレスをためやすい
□完璧・几帳面な性格
□身体を動かすことが少ない
□乗り物に酔いやすい
□肩こりがひどい
□偏頭痛になりやすい
□甘いものをよく食べる
自律神経の乱れから睡眠トラブルを招きます。あてはまる数が少なくても注意をしましょう。
春の睡眠トラブルを招く原因
□寒暖差
あたたかくなった思ったら、翌日ぐっと冷える・・多少の気温の変化は、ホメオスタシスが機能するため問題はありませんが、寒暖差が大きくなると、体温を一定に保つために、自律神経の働きが必要以上に活発になります。その結果、過剰にエネルギーを消費することになり、身体は疲れ、自律神経も乱れます。
ホメオスタシスについては前回載せています。
□環境の変化
年度初めの春はなにかと生活環境に変化があり、ストレスを感じることが増えます。環境の変化に対応するために交感神経が優位になり、睡眠の質が低下しやすくなります。
春の睡眠トラブル対策
①お昼間は、出来るだけ動く
適度な運動は大切です。生活の中で、なるべく階段を利用したり、一駅手前で降りて歩いたり、拭き掃除をしてみたり、ストレッチをしてみたり・・・身体を動かすことで心地よい疲れとなって、眠りが深くなります。
②おやつにチョコレート
夕方にチョコレートをひとつまみすることで、カカオに含まれる「GABA」ギャバという成分が、日中活動した脳をリラックスさせストレスを和らげます。但し少量にしましょう。
③お風呂にゆっくり浸かる
一日の疲れをとるお風呂。好きな香りの入浴剤などで工夫をして、ゆったり湯船に浸かってリラックスすれば、副交感神経が優位になり、質の良い睡眠になります。38〜40度がおすすめです。
④首もと、目もとを温める
身体の中で、温かさを感じやすい「首もと」「目もと」を温めることで、リラックスでき副交感神経が優位になります。
⑤目覚めた直後に太陽の光を浴びる
眠気を引き起こす働きをしているのは、脳から分泌される「メラトニン」というホルモンです。このメラトニンは、朝起きて光が目に入ってから14〜16時間後に脳深部の松果体から分泌されます。朝、目覚めた直後に太陽の光を浴びることで、メラトニンの分泌を規則正しい状態にし、体内時計を整えます。
メラトニンは、年齢を重ねるとともに分泌量が減るといわれ、深いノンレム睡眠が減って、浅いレム睡眠が増えるようになります。尿意やちょっとした物音などでも何度も目が覚めてしまうのはこのためです。
睡眠時間データ
①25歳=約7時間
②45歳=約6.5時間
③65歳=約6時間
個人差はありますが、成人の場合、6~7時間前後の睡眠時間が目安。
睡眠時間よりも「質の高い睡眠」が大切です。
むすび
質の高い睡眠は、心と身体の健康に大きく影響します。お昼間に眠くなったら、忙しくても思い切って、10〜15分程のお昼寝をおすすめします。リラックスは副交感神経が優位になり免疫機能もアップします。結果的には、仕事の効率アップにつながるのではないでしょうか。無理は禁物です。
YAYOI アールパーム