健康な人でも起こる「むくみ」
「むくみ」ってどんな状態?
細胞と細胞の間に余分な水分と老廃物がたまった状態のこと。
水分は、細胞に栄養を送ったり、老廃物を除去する役割を担っていて、細胞や血管の中を行き来して、体内の水分のバランスを保っています。このバランスが崩れて、細胞と細胞の間に水がたまり、異常に増加した状態を「むくみ」と言われています。
むくみを引き起こす原因
□血行不良
例えば、ディスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていると、下肢の筋肉を動かさないでいるため脚の血流が悪くなって「むくみ」を引き起こします。特に血液とともに水分を全身に巡らせているポンプの役割の「ふくらはぎの筋肉」が働かないため、血流が悪くなり下半身に水分がたまって夕方になる頃には脚がパンパンになってしまいます。
□塩分の取りすぎ
体には、体内の塩分濃度を一定に保つという機能があり、塩分を使用した加工食品や、外食、コンビニ食で塩分が増えると、体の塩分濃度を薄めようと、体内に水分を溜め込むようになります。これが「むくみ」となってしまいます。
□お酒の飲み過ぎ
アルコールの分解には水分が必要なため、飲酒後には水をガブガブ飲んでしまいます。排泄を上回る水分を摂取したりすると「むくみ」となります。
□女性ホルモンの影響
月経周期の女性ホルモンの影響で、月経前には身体に水分をため込みやすくなることから、「むくみ」を招くといわれます。また、更年期の女性ホルモンのバランスの乱れから自律神経のバランスが崩れ血行不良から「むくみ」の原因になります。
□加齢・運動不足による筋力低下
血液とともに水分を全身に巡らせているポンプの役割の筋肉。
筋力が加齢、運動不足から低下し、ポンプ機能が悪くなり血行不良から「むくみ」やすくなります。
その他にも
冷え、栄養不足、睡眠不足、ストレスなど、むくみは様々な理由で起こります。むくみが出た原因が心配な場合は、自己判断せずに、かかりつけの病院を受診しましょう。
むくみの解消法
□バランスの良い食事
□足湯
□胸までの半身浴
□マッサージをする
□しめつけない、ゆったりした下着や服を着る
□身体を冷やさない温活
□疲れを感じたらゆっくり休養をとる
□ストレッチやエクササイズをする
「むくみ」解消におすすめのエクササイズ「ピラティス」
エクササイズの効果は筋肉量を増やすだけではなく、「筋ポンプ作用」により血流を改善する効果もあります。
普段から運動する習慣を持つことで心身の健康につながります。
ピラティスとは
ピラティスは、深層の筋肉を鍛えます。日常生活で歪みが生じやすい骨盤や背骨など骨格の正しい位置をフォーカスしながら行うエクササイズによって、姿勢や骨盤の歪みが改善され、血流の促進や内臓機能の向上が期待できます。継続することで「むくみ」、冷え性、生理痛、便秘などの体調不良の改善と、自律神経のバランスが整い健康作りに役立ちます。