骨と免疫は関係するの?って感じですが・・・実はそうじゃない!免疫機能にとって、骨はとても重要な場所なんです。
骨は私たちの身体を支えるだけではなく、内臓や脳を守ったり、カルシウムを蓄えたりする貯蔵庫として、また身体に大切な血液をつくる工場でもあります。血液の中には、免疫の主役である白血球が存在しています。
そもそも免疫ってなんのこと?
免疫とは、体内に侵入した病原菌やウイルスなどの異物を攻撃し排除する機能です。この免疫には、自然免疫と獲得免疫があります。
自然免疫とは
生まれつき身体に備わっている免疫。
身体に存在する免疫細胞が働き、侵入してきたウイルスや細菌を見つけて除去しています。私たちが毎日元気でいられるのは、この自然免疫が常に働いているからです。
獲得免疫とは
後天的な免疫。
過去に病原菌やウイルスに感染したときに、異物の種類を記憶し、再度同じ種類の異物が侵入すると、すぐに攻撃を開始するという仕組みの免疫。
例えば
①風疹に一度かかれば、その後感染しないのは、この獲得免疫の働きがあるからです。
②予防接種(ワクチン)
免疫細胞はどこで生まれるの?
免疫細胞は骨髄で生まれます。細菌やウイルスなどの病原菌を攻撃し、排除する役割を担っているのが血液中に存在する「白血球」という免疫細胞です。この白血球は、骨の内部にある赤色骨髄という場所で、活発につくられています。
免疫を高くするにはどうすればいい?
さまざまな病気にかからないようにするためには、免疫機能を正しく機能させ、病原体に対する抵抗力を維持することが必要となります。
免疫機能を正しく機能させる日常生活
①適度な運動
ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な運動は体の中のさまざまな機能を高め、感染症や発がんの予防につながると言われています。また運動により骨に刺激を与えることで骨は丈夫になります。
バランスの良い食事(腸内環境を整える)
免疫細胞や善玉菌を活発化させ、免疫力を上げる栄養素は、ビタミン(B、C、A、E)、ミネラル、タンパク質などです。また減塩も大事です。胡椒、七味、生姜、からし、カレー粉など香辛料や、レモン、酢、減塩醤油などをうまく使って美味しくいただきましょう。
善玉菌が減る原因
加齢やストレス、抗生物質の服用などいろいろありますが、食生活も大きく影響します。
②精神的ストレスをかけない
精神的ストレス(人間関係のトラブル、精神的な苦痛、怒り、不安、悲しみなど)は、免疫力が低下します。
過剰なストレスが続くと、血管は収縮し、栄養や酸素が全身にスムーズに送れなくなります。結果、免疫機能低下につながります。
笑うと免疫力が上がるといわれます。
③休養・睡眠
睡眠中は副交感神経が優位になり、心も体も緊張状態から解放されてリラックスするため、免疫細胞が活発になります。逆に睡眠時間が少ないと、病原菌と戦う力が弱ってしまいます。ぐっすり眠って目覚めの良い睡眠が大切です。
免疫を下げる習慣
喫煙
たばこに含まれるニコチンなどの有害物質は、血管を収縮させるため血行不良となり、白血球などの免疫細胞の働きが悪くなります。
暴飲暴食
暴飲暴食は胃腸に負担がかかり、腸内に存在している免疫細胞の機能を弱めます。
むすび
元気な身体をつくるには、「適度な運動」「減塩・バランスの良い食事」「休養・睡眠」が大切です。