足首の柔らかさは心と身体の健康につながる
健康のためと始めたウォーキングも、気晴らしにお出かけをしてショッピングでもと思っても、足に不安があると心から楽しむことができません。足首が硬いのは老化だけではなく、流行りの幅広靴、ぺたんこ靴、軽い靴、ヒール靴、すりながらペタペタ歩く、運動不足、などの影響で若い人でもアーチが崩れたり、骨や関節に変形が起こったり、足首が硬くなって転びやすくなったりします。
重い体重に耐えながら身体を支えてくれる足首を大切にいたわることは、いい事だらけです。
大切にしていますか?あなたの「足首」
足首とは、脚と足の境目を「足首」といわれ、解剖学では「距腿関節」と呼ばれています。
□「脚」は、骨盤から足首まで
□「足」は、足首からつま先まで
まず足首の硬さをチェックしましょう
①まっすぐに立ちます
②左足を一歩後ろへ
③右足をゆっくり曲げる
左足のすねが10°以上倒せればOK。両方行います。
足首が硬くなる原因
足首が硬いのは、運動不足などからふくらはぎの筋肉の緊張や筋肉が硬くなることで、アキレス腱も硬くなり、関節がスムーズに動かしにくくなっているためです。足首周りの筋肉だけではなく、ふくらはぎの筋肉も硬くなっていると考えられます。ふくらはぎの筋肉は足底まで通っています。
足首が硬いことで骨盤の歪みの原因に
足首が硬くなっていると、股関節の動きも悪くなって、支えている骨盤にまで不調を引き起こしてしまいます。また足首が硬くなっていると血流が悪くなります。下半身の血液がうまく流れずに、末端冷え性などを引き起こしてしまう可能性も・・・
足首を柔らかくするメリット
□血流の改善
□冷え性改善
□姿勢改善
□肩こり・腰痛改善
□膝痛予防
□ケガの予防
□運動のパフォーマンスが上がる
足首にある「アキレス腱」がポイント
足首には、ふくらはぎの筋肉と、かかとの骨をつなぐアキレス腱があります。ここが硬くなると転びやすくなったり、足の骨や関節への負担が増加してしまいます。
足首とつながるふくらはぎの主な筋肉
主にふくらはぎには、表層にある2本の腓腹筋と深層の1本のヒラメ筋があり、これを下腿三頭筋と呼びます。これがアキレス腱とつながっています。
アキレス腱の名前の由来
人体の中で、最大で最も強い腱といわれているアキレス腱。ホメロスの叙事詩『イリアス』に出てくる不死身の英雄『アキレウス』が、唯一の弱点であるこの腱に傷を受けて倒れたとの伝説からつけられたといわれています。ラテン語ではアキレス。
アキレス腱を伸ばすとは
「ふくらはぎ」とつながっているアキレス腱を伸ばすというのは、アキレス腱自体を伸ばすというより、下腿三頭筋も一緒に伸ばすということです。
ストレッチで血流がよくなる
下腿三頭筋のある「ふくらはぎ」は第二の心臓と呼ばれるほど、血液の循環に対して重要な役割を担っています。ふくらはぎには、筋肉繊維と並行してたくさんの血管が通っており、歩いたり走ったりして、ふくらはぎの筋肉が収縮すると、血管もしぼられ、そのポンプ機能によって血液は心臓から足元に流れ、再び心臓へ戻ります。しかし筋肉の収縮が弱くなると血液がなかなか上半身へ戻らなくなり、血液によって運ばれる老廃物も停滞し、むくみや下半身太り、心臓にも負担がかかり様々な症状を引き起こしてしまいます。
アキレス腱ストレッチで足首を柔らかくする
①壁に向かって立つ
②つま先を正面に向けて、両手を壁につける
③左足を一歩後ろへひく。膝は曲げない
③壁に体重をかけて右膝をゆっくり曲げる
30秒〜60秒キープ
注意
前の足と後ろに引いた足の指先は両方ともに、真正面に向ける。反動をつけないでゆっくり息を吐きながら行いましょう。
入浴中にできるストレッチ
浴槽のふちに両手をかけて脚を伸ばして、両足首を水面から出し、足首を伸ばしたり曲げたり、足指のグーチョキパー運動をしたりするのもおすすめです。
むすび
生涯元気に歩ける「足首」は宝です。宝とするためには、全身を動かすことが大切です。